家族を顧みない夫の過信と妻の浮気
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探偵事務所による浮気調査は、配偶者の浮気の事実を知ることに繋がることがあるため依頼者にとってつらい結果となる場合があります。しかし、浮気の証拠をつかむことができずに相手を疑い続ける日々もつらいものです。今回は、妻の浮気を知った上で夫がした選択についてご紹介します。 ※弊社にご依頼をいただいた案件ではありません。実話を基にしたフィクションです。 <h2>忙しい夫婦、すれ違う夫婦</h2> 私は46歳のサラリーマンです。4つ年下の妻との間に15歳、13歳の子がいます。 妻は二人目の子を産んだ後に職場へ復帰し、毎日忙しく働いています。 私も妻も帰宅が20時を超える日も多く、そこから夕食を作り、家事を行い、子供の世話をしているとあっという間に寝る時間が来てしまいます。 私はほとんどの休日を趣味のゴルフに費やしていました。そのことについて妻から「せめてゴルフは土曜日だけにして、日曜日は家族と過ごしてほしい」と繰り返し言われていました。私としては、平日は家族のために働き、家事もこなしているので、休日くらいは好きにさせてくれという気持ちでした。 思い返すとここ2~3年は妻とゆっくり会話をする時間をとっていなかったと今になって後悔しています。 <h2>休日に男と会っていた妻</h2> 妻は物静かな人物です。そのため私の頭の中には、妻が浮気をする可能性など微塵もありませんでした。むしろ私の方が職場の女性と飲みに行ったりしていました、もちろん肉体関係はありませんでしたが。とにかく私には妻が私に惚れているとの自信があったのです。 ある日、職場の同僚から「土曜日、奥さんが男の人とカフェにいましたよ。浮気でもされてるんじゃないですかぁ?」と茶化されるように言われました。私は「そんなバカなことがあるか。浮気をするなら妻より俺が先だよ。ただ友達と会っていただけだろう」と答えました。 しかし、妻が他の男とカフェにいたという事実が私の頭から離れなくなりました。また、情けないことにそれを妻に問いただすこともできませんでした。 <h2>探偵事務所に依頼、私はゴルフで現実逃避</h2> 妻が男とカフェにいたと知った日から、私はインターネットで妻に浮気された男性の投稿を読むようになりました。中には妻の浮気現場に突撃したという勇ましいものもありましたが、どれも現実離れしているように感じられました。しかし、多くの投稿で、妻の浮気を疑う夫が探偵事務所に浮気調査の依頼をしていることを知り、私も依頼してみようと考えたのです。 平日忙しく働いている妻が浮気をするならば土曜日か日曜日のどちらかの日だと感じました。そこで土日だけに調査を絞り、2か月間の依頼を行いました。私は妻の浮気を疑っていることを気取られないように土曜日と日曜日は相変わらずゴルフに明け暮れました。また、ゴルフをしていると頭の中が空っぽになり、不愉快な猜疑心に悩まされることがありませんでした。 <h2>調査開始から 3度目の土曜日</h2> 調査を依頼して1度目および2度目の土曜日、妻はカフェで同じ男と会っていました。しかしホテルに行くようなことはなく、カフェをはしごして帰宅していました。私は妙な胸のムカつきを覚えましたが、やはり友人か同僚だろうと考えました。 しかし3度目の土曜日、妻はその男とホテルに行っていました。探偵事務所からそれを聞かされた時、私は全身から力が抜けてへたり込み、その後血液が逆流するような怒りを覚えました。私は報告書を受け取るとそのまま自宅へ戻り、子供たちが出かけていることを確認してから、「浮気をしていたのか!」と妻を怒鳴りつけました。 <h2>同じ道を歩むと決めた夫婦</h2> 私が怒鳴りつけると妻は震えながら「寂しかった…」と絞り出すように言いました。なんてありきたりな言い訳だとさらに激情した私でしたが、私が言葉を発するより早く妻が「寂しかった!あなたは毎週毎週ゴルフばかりで私と会話もしてくれないじゃない!あなただって女の人と飲みに行って!私は誰にも相談できずにずっと一人だった!」と泣き叫びました。 物静かな妻が喉も裂けるような声で泣き叫んだのはその一度きりでした。それを聞いて私は、自分が毎週末ゴルフに明け暮れていたこと、肉体関係こそなければ浮気ではないと職場の女性の肩を抱いて酔っぱらっていたことが妻を追い詰めていたのだと理解しました。その後は泣きながら「離婚でも何でも応じます。あなたが決めてください」と言う妻に向かって私が頭を下げ、再構築したいと伝えました。そして私はゴルフを辞めました。 浮気自体は妻がした悪い行為だと今も考えています。しかし、そこまで妻を追い詰めたのは確かに私でした。妻の浮気による私の傷は当分消えないと思いますが、家族を顧みなかった私の行為による妻の傷も当分は消えないでしょう。お互いの間にできた溝は必ずしも簡単に修復できないかもしれませんが、これからは家族と多くの時間を共有し、妻との結婚20周年を温かく迎えられたらと考えています。 貴重なお話をいただきありがとうございました。お二人の関係が1日も早く元に戻れるよう、心からお祈りいたします。 中央リサーチでは土日だけの各種調査も承ります。どういった頻度での調査が効果的かは場合によりますので、まずはご相談だけでも結構です。気になることがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。