中央リサーチ岡山の探偵ブログ

探偵の旅情
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旅情と言ってもただの出張での話ですが。

探偵になりたてのころ四国に出張ともなりますと、まず宇野まで車を走らせ、そこからフェリーに揺られて行ったものです。

他に四国に渡る手段がなかったとはいえ乗船中はまだかまだかと我慢と覚悟、随分長く感じたことを覚えています。昭和の終わり、瀬戸大橋が開通してからは旅のスタイルも大きく様変わりしてしまいました。それまでは船の時間に合わせて旅の計画をたてていたものが、瀬戸大橋の開通以降、夜中であろうが好きな時に自由自在に行き来出来るようになりました。ちょっと運転に疲れたらパーキングで休憩するもよし、一寝入りするもよし、お腹が空いたらレストランだって。とにかく、行きも帰りも自由自在なのです。でもそれなのに、なぜか私は船の哀愁というかあのなんとも言えない雰囲気が好きなのです。若くて血気盛んなころは待ち時間が惜しくて、まどろっこしいばかりでしたが、いつの頃からか懐かしさというか愛着を感じるようになりました。別れには港が似合うといいますが、もう出発の時間というあの感じが妙に気に入っています。少しオーバーかもしれませんが、もう後戻りは出来ないよ、今まさに旅が始まったという感じなのです。小さな島を結ぶ船にはまた違う魅力がいっぱいです。朝の通勤、通学時にはこれから一日が始まるといった緊張感、行って来ますの挨拶、係の人も声を返します。そして夕方の時間帯、港に着き我が家はすぐそこというあの時の、あのほっとした表情。とにかく、港にはロマンもあれば人々の日常の触れ合いもあります。そんな風景をぼんやり眺めながら行きの船の中、退屈しのぎというか私は一人、きょうの仕事のシミュレーションをします。実際、現場では想定通りにいかないことがほとんどですが、やはり準備と言いましょうか心積もりは役にたちますし、あれこれ考えていたらもう到着です。そして今度は帰りの船の中、一人、仕事の反省会を開きます。いつもこれといって満足いく仕事の出来ない私ですが、船を降りる頃には何故かそんなことも忘れ、心は既に晩ご飯のことばかりです。何かと時間にも心にもゆとりのない時代ではありますが、私にとって港や船の中の一時は日頃忘れかけている何かを取り戻してくれる貴重な場所でもあります。

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