突然妻が行方不明に。調査を依頼する前に男性が迎えた結末とは
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<p>行方不明者の捜索も探偵事務所の代表的な仕事のひとつです。家出人、初恋相手、お世話になった人など、さまざまな人探しのお手伝いをさせていただいています。今回は、奥様が突然行方不明になったという男性のお話です。 ※実話をもとにしたフィクションです。</p><h2>年下妻の失踪、そして弁護士からの連絡</h2><p>私は現在40歳で、地元の自動車工場で期間工として働いています。昨年、19歳年下の妻と結婚しました。当時高校生だった妻が、職場近くのコンビニでバイトをしていたときに私がひと目惚れしたのです。私の猛アプローチの末、妻の20歳の誕生日を待って入籍を済ませました。</p><p>結婚生活は順調に思えていましたが、ある日突然、妻は失踪しました。帰宅すると妻の私物はほとんどなく、携帯に連絡をしてもつながりません。複雑な家庭環境に生まれた妻は、幼少期から施設で育っていて実家がなく、高校卒業時から私と同棲していましたから、他に行く当てはないはずです。友達の話もほとんど聞いていないため、行き先は全く見当がつきません。私はすぐに警察に捜索願を出しました。</p><p>捜索願を出してから2週間、警察からは何の連絡もなく、そろそろ探偵事務所に調査を依頼しようかと思い始めた頃、妻の弁護士から連絡がありました。妻は失踪後、配偶者からのDVから逃げるためのシェルターで保護されたそうです。そして私との離婚を強く希望していると言うのです。寝耳に水とはまさにこのことで、もう訳がわかりませんでした。</p><h2>DVの記録、録音を残していた妻</h2><p>私が「DVをした覚えはない。証拠を出せ!」と言うと、妻はDVがあった日の事を細かく記録しておいたらしく、メモを残していただけでなく、あざができた時の画像をカメラで撮影していたそうです。また、ボイスレコーダーで私の暴言や暴力を振るったときの音がはっきりと録音されていて、これらが離婚の際の有力な証拠となると弁護士から脅しをかけられました。</p><p>私は酒を飲み過ぎると話し方がきつくなり、乱暴になるところがあります。でも、それも月に1回程度で毎日泥酔しているわけではありません。また、暴力を振るったといっても、私が仕事で疲れて帰ってきているのに妻が体調不良で夕食をつくれなかったときとか、私が禁止しているにもかかわらず友達と内緒で会っていたときなどです。夫である私の言うことを聞かなかった妻に手を上げたことは数回ほどありますが、これも日常茶飯事というわけではありません。だんだんと妻との会話が減り、家にいる時間が窮屈に感じて妻に八つ当たりをしてしまったこともありましたが、それは一度だけです。 日常的に暴力や暴言があったならまだしも、たまにしかないことをここまで大げさに捉えられて戸惑いました。それに、私達は結婚してまだ1年しか経っていないのに、離婚なんて考えられませんでした。</p><h2>体裁を優先するために苦渋の決断</h2><p>しばらくの間は、私は頑なに離婚を拒否しました。しかし妻はもう二度と僕の顔を見たくないそうで、夫婦関係の継続は不可能であり、離婚するしかないと弁護士に説得されました。 その上、私の両親も息子の嫁がシェルターで保護されたことを知り、とてもショックを受けていました。 離婚協議が進まずに調停・裁判に発展したときに、世間体が悪くなることを恐れた両親がすぐに離婚に応じた方がいいと言うので、やむなく離婚することになりました。</p><p>最後まで妻の居場所は教えてもらえず、妻は私の前から消えていなくなりました。たかが数回手をあげた程度と思っていましたが、取り返しのつかないことをしてしまったと改めて思い知らされました。今は幸せだった結婚当初を思い出しては後悔する日々を過ごしています。</p><p>今回の例では探偵事務所に依頼する前に事態が動きましたが、家出してそのまま行方がわからなくなる場合もあります。人探しでお困りでしたら、まずは探偵事務所にご相談ください。</p><p> </p>