中央リサーチ広島の探偵ブログ

探偵の正体
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<p>探偵は、なかなか表舞台に立つことのない職業ですから、テレビや映画の影響かどうか世間一般では一匹狼とか、とかく得体の知れない輩と見なされることが多いようです。出来ることなら田村正和とまでは言いませんが、大泉洋のように決めるところは決めるというようなイメージを持たれたいものです。でも私が知る限り、本物の同業(探偵)は残念ながらテレビのような皆様の期待とは裏腹に善人の集まりなのです。私みたいに週末になると夜な夜な街をうろつき、飲んだくれている私は例外として、他は真面目です。私からすれば皆、付き合いの悪い面白くもなんともない真面目人間です。家に帰れば立派なお父さんですし、年老いた実家の親を心配する家族愛の強い人達ばかりなのです。それどころか、近所の〇〇さんのことや遠くははるか中東の国々のことまで悲しんだり心配したりする心優しい人達なのです。つまりは、お世話好きというかおせっかいなのかも知れません。言い過ぎかも知れませんが私を除けば皆、人様を助けたい、お役に立ちたいという精神に溢れた者ばかりなのです。でも、職人かたぎの探偵は照れ屋でひねくれ者というか、頑固というか、仕事に、こだわりがあって人の意見に従わない我が道を行くタイプが多いように思います。屁理屈をこねては相手を困らせてみたり、何かと一言多いものですから周囲から煙たい嫌われ役として存在感を発揮しているようです。人はいざという時にその本性を現すとよくいわれます。先の東日本大震災の時、ある探偵仲間の一人が一時所在不明になりました。とうとうあいつも行方知れず?かと、皆で噂をしていた矢先、ひょっこり彼は戻ってきました。聞くと彼は詳しくは言いませんでしたが、出張で浮気の調査をしていたとのこと。なかなかしっぽを出さないので予定外の長期になってしまったと言います。でも後で情報通から、彼が震災のボランティアに行っていたという事実を知りました。ほんの僅かな義援金位で吹聴していた私は自身の恥ずかしさと同時に、彼のような人と知り合いでいれる自分が誇らしくも思えました。そんな彼ですが、相も変わらず憎まれ口をたたきながら今日も調査に励んでいます。</p>

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