「時には探偵のように 」
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皆様は探偵の真似事をされたことがおありでしょうか。
多かれ少なかれ似たような行為はどなたにもあるような気がします。
昔、探偵はというと一般の方には謎めいた縁の薄い存在でしたが、近年、ネットの普及などにより身近な存在として、その仕組みも知られるようになりました。
そのためか一般の方の中にもプロ顔負けの知識と技を持たれた人もいらっしゃるようです。
でも、にわか探偵をする場合、気をつけてほしいことがいくつかあります。
まず、自分の力量以上に首を突っ込まないということです。
かくゆう私も探偵になりたての頃は我が身を忘れ目の前の結果に夢中になり、他人の迷惑省みずいつも先輩に叱られてばかりいました。
ようやく、これでなんとか飯が食っていけると感じ始めたのが入社3年後の頃です。
毎日毎日、怒鳴り散らされながらも先輩の指導のお陰で、どうにかこうにか一端の探偵と呼ばれるようになりました。
私の場合はともかく、一般の方は指導してくれる人がいません。
所謂、自己流というものです。
確かに自己流も考えようによっては悪くはないですが、どうしても客観性を欠き、欠陥を見つけられないまま自己満足に陥りがちです。
目の前の出来事ばかりに気を取られて周りを忘れ、自分はこれで良しと思っても、端から見れば、頭隠して尻隠さずという場合が多いものです。
また、世の中には探偵業法というものも存在します。
身内の方ならともかく、他人を尾行したりすることは後々、トラブルの元になりかねません。
後で、やれストーカーだの、やれ肖像権だプライバシーの侵害だなどと問題になったらたまったものではありません。
私達探偵のところにも、そのような後の祭りの方がお見えになります。
そのような方に限って「お宅(探偵)だったら簡単でしょう。」と言われます。確かに案件自体、元々は簡単だったのでしょうが、今となっては複雑にしてしまった後です。
「人を追いかける位なら私にも出来る。」とお思いの方もおられるでしょう。
確かにただ追いかけるのは簡単です。
でも相手(周囲も含めて)に気づかれずに、しかも見失わないようにするのは難しいものです。昔から餅屋は餅屋と言います。
無理をせず、その道の専門に任せて下さい。